• 春日乃売茶翁 茶実油の世界へようこそ!

    みなさん,こんにちは。春日乃売茶翁のウェブサイトへようこそ!

    春日乃売茶翁(代表山田たいじゅ)は岐阜県揖斐郡揖斐川町で同町春日地区産および国内各地産の農薬不使用茶実-葉を茶に加工するツバキ属植物チャノキの実-から茶実油,茶実油保湿クリーム,茶実油ミール(絞り粕),種皮草木染を生産しています。

    春日地区では40年以上にわたり農薬不使用の茶栽培が行われてきましたが,昨今茶価格の低迷,高齢化や後継者不在のため放棄茶園が増加しています。しかし放棄茶園ではチャノキの性質上,花が多く咲き大量に結実します。茶実に含まれる油はビタミンEを多く含み食用に適しているだけでなく,脂肪酸組成が皮脂のそれに近いため保湿性が高く化粧油・化粧品原料としても優れた油です。

    揖斐川町出身の両親を持つ代表の山田は名古屋で生まれ育ちました。大学進学のため上京し東京で企業勤務の後リーマンショックのため帰郷しました。2013年頃に春日地区の茶に興味を持ち,2014年に名古屋の百貨店などで春日茶の対面販売を始めました。そして仕入れや茶園作業手伝いのため春日地区を訪問する中で茶実に出会ったのです。

    茶実は今日茶農家にとって無価値で全く顧みられません。しかし昔は茶実から採った油を燈明の燃料として,また戦時下には潤滑油として使用したと地区の古老から聞き,何か現代的な利用方法はないだろうかと考えました。調べを進めるうちに茶実油の成分が食用にも化粧用にも優れていることが分かり,2017年ころから試験的な採取や搾油と成分分析を行い,2019年に春日乃売茶翁の屋号で創業し本格的に茶実油生産を開始しました。

    茶実油は成分が優れており美容と健康に寄与できるだけでなく,その産出過程で耕作放棄茶園の再生と山村景観の保全,地域振興,福祉との連携をもたらす社会的にも有意義な自然の恵みです。春日乃売茶翁は茶実油の生産販売普及を通してよりよい人間生活と社会の構築に貢献したいと考えています。